
あなたはこれまで生きてきて
辛かった思い出、忘れられない過去
などありますか?
僕にはあります。
今でも鮮明に当時の記憶や感情を
思い出すことができます
ただ人によっては
え、そんなことで?
自分なんてもっときついことあったよ
なんていう人もいるかもしれない
ただ大小関係なく
僕にとってはとても辛いことだった
きっとこれから先も忘れないものです
でもそんな過去があったから
僕は筋トレを始めました
そして昔の自分より
自信を持てるようになりました
今回の記事では僕の暗い過去を通して、
どんな心境の変化で
前を向けるようになったのか
書いていきたいと思います
文章量が多くなってしまったので
記事を分けて書いていますが
見てもらえると嬉しいです
少しでもあなたの背中を
後押しができるものになる事を願っています
※前回の記事はこちら

心の中に残り続ける暗い思い出

優しくて大好きな次男坊

僕には姉が1人、兄が2人います
4兄弟の末っ子として僕は生まれました
兄弟は歳が2,3つずつ離れていて、
僕と長男は7つ歳が離れています
次男とは3つしか離れていないこともあり
よく遊んでもらっていました
また次男は根が優しく、
僕のためによく叱ってくれていました
しかし素直じゃなかった当時の僕は
反抗しよく喧嘩になっていました
今考えるとほんとに生意気な
弟だなと思います笑
ただそんな僕でも次男のこと
を尊敬していました
何より優しい次男が大好きだったので
よく跡をおっかける日々を過ごしていました
性格が正反対の長男坊
そんな次男とは反対に
悪戯好きで短気な長男
高校生になったあたりから素行が良くない人達と
次第に遊ぶようになりました
その影響か警察のお世話になったり
悪い話を噂をよく聞くようになりました
家の中でも少しずつ気が短くなっていく長男
(大丈夫かな……何かあったのかな)
と最初は心配する気持ちがありました
しかし長男は徐々に変わり始め
僕たち兄弟に手を挙げるように
なっていったのです
何か気に入らない事があると、
次男や僕の頭や頬を叩き、
憂さ晴らしをする日々…
長男に対する気持ちは少しずつ
心配から恐怖心に変わっていったのです
真夜中に見た兄弟の“知られざる真実”

長男はお金に困っていたのか
次第に兄弟が親戚からもらった
お年玉やお小遣いにも
手をつけるようになりました
口答えすると手を挙げられる
恐怖心もあり、他の兄弟も従うしか
ありませんでした
そんな日々の中で僕が鮮明に
覚えている記憶があります
僕が小学生、次男が中学生、
兄が高校生だった時の話です
その日は真夜中で家族全員寝静まり、
夜更かしをしていた
僕が寝ようとした時でした
布団に入り意識が遠のいていく中で、
物音がなり目を覚ましました
なんの音だろうと見渡すと、
次男が静かに家を出ていく姿がありました
(こんな時間にどこいくんだろう)
時刻は深夜の1時
真面目な次男が真夜中に出ていく理由が
すごく気になり興味本位で
跡をつけてみました
次男が向かったのは
家の近くにあったホテルの駐車場
そこは深夜になると
人が誰もいないような場所でした
(こんな所でいったい何をするつもりだろう…)
不思議に思いながら見ていると、
駐車場の陰から次男に
近寄ってくる1人の人影が
薄明るい街頭で最初は
顔が分かりませんでしたが、
よく見るとそこにいたのは
長男だったのです
僕は何かとてつもなく
嫌な予感がしました
何もできなかった”小さな自分”
次男は長男が近くに来ると
何かを手渡しして話しを
していました
内容はわからなかったので、
陰から様子を見ていると
急に次男が長男に殴られたのです
それも普段僕や次男が
手を挙げられている時とは
比にならないほど全力で殴られていました
無抵抗で殴られ、泣きながら謝る次男
僕はその光景を見て言葉を失いました
あまりの衝撃で唖然としましたが、
ハッとして助けにいかなければと
動こうとしました
…でも僕は恐怖心で動くことが
できなかったのです
小学生の自分に対して高校生の長男
高校生の中でも体格が大きかった長男に、
力で敵うはずがありませんでした
(次男が危ない…助けないと。
道具でなら勝てるかもしれない…
でも仕返しが怖い……)
大好きな次男が目の前で一方的に
やられているのに動けない自分
憤り、恐怖心、自分への情けなさ……
色んな感情が押し寄せてきても僕は結局動けず、
陰から見ることしかできませんでした
次男から語られる衝撃の事実

散々殴打した後、満足したのか
長男は次男を解放しました
“守られる弟”としての後悔と、兄の涙
しばらくし泣きながら、
家に向かって歩き始めた次男
僕は慌てて家に帰り、
次男が静かに家の中に
入るのを見ていました
(もしかしてこれは今に始まった事じゃないんじゃないか…)
どうしてもその真実を気になり、
後日次男に一部始終見ていた事を伝え、
これまで何をされていたかを聞いてみたのです
そして次男の口から聞いた真実に
僕は言葉を失いました
……
なんと次男はずっと前から
真夜中に呼び出され
DVを受け続けていたのです
またあの日手渡ししていたのは、
長男に脅され盗んだ親の金でした
当然罪悪感と恐怖から
親にも友達にも相談できず
1人で抱えていたと
俯きながらも話してくれました
僕の前では泣いた事を
見せたことがない次男が、
そのとき初めて涙を流していたのを
今でも鮮明に覚えています
普段我慢強い次男が泣いている姿を見て、
どれだけ辛かったのかが理解でき
涙を堪えることができませんでした
生意気な弟であった僕
だからこそ理解できないことがあり
次男に聞きました
「なんでそんなに辛かったのに、
普段生意気な僕に優しくできたの?」
すると次男はこれまで我慢してきた気持ちが
溢れたかのように、泣きながら
「ほんとふざけんな!
いつも言うこと聞かず
自分勝手なことするなよ!」
僕は何も言えかなった…
言えるはずがなかった
次男が苦しんでいる中、
そばにいて助けるべきの自分が
逆に追い詰めていたのだから…
だが次男は続けてこう言いました
「兄貴に虐められてる中、
お前は言うこと聞かず正直辛かった…
でも長男されたことを
お前にしたくなかった」
辛く自ら命をたっても
不思議ではない精神状態だった次男
そんな中、必死に我慢して
生意気な僕にも優しく接していました
そんな事も知らず次男が苦しんでいるのに、
1番近くにいながら気付けず守られていた自分
助けるどころか逆に追い詰めていた自分
目の前で殴られているのに何もできなかった自分
情けなさや後悔…
そして勇気がない自分に対して
嫌悪感しか感じなかった
この時に感じた様々な負の感情
これが僕を変える
きっかけの1つになったのです
弱い自分は変わるための原動力になる

きっとあの日駐車場で見た光景
そして次男が涙を流して
語ってくれた姿は一生忘れません
あの時ほど自分の力、勇気の無さを
恨んだことはありません
しかしこの時自分に抱いた嫌悪感が
自分を変えるきっかけの
1つになったのは事実です
”守りたい人を守れる力が欲しい”
”弱い自分を変えたい”
当時の僕が感じた強い思いが
今でも僕を支えています
もし今あなたが自分の弱さを憎んでいたり、
自分のことを嫌っていたとしても
悲観的にならないでほしい
その気持ちはきっと変わる為の
原動力になってくれます
そしてその気持ちを持っている時点で、
あなたは変われる可能性を持っている
きっと今は辛くても、変わることができれば
未来は笑うことができます
だからこそ焦らず
自分の歩幅で進んでほしいです
終わりに
今回書いた話は僕が「変わりたい」と
本気で行動を起こしたきっかけのひとつです
しかし実はもうひとつ
きっかけになった話があります
それは、中学時代の部活動で経験した、
また別の“自分の弱さ”を知ることに
なった出来事です
次回、その話をしたいと思います
ぜひまたきてくれると嬉しいです
またお会いできるのを
楽しみにしています
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